本記事では、吟味の言い換え語・同義語(類義語)を解説します。
- ビジネスで使えるきっちりした類語
- 友達同士でカジュアルで使える類語
に分けていくつかのアイデアをまとめました。
また、カタカナ・英語でかっこよく言い換えたい場合のワードもいくつか紹介します。
実際に使われているワードばかりです。ぜひ参考にしてください。
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吟味とは? そもそもどんな意味か?
まずは吟味とはどんな意味なのかをおさらいします。
すでに意味をご存知の方は、次の項目まで飛ばしていただき大丈夫です。
意味
まず意味は以下のとおりです。
物事を念入りに調べること。
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物事に対してよく考えて、考え抜いて判断する事。
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理論、品質、内容、罪状などについて、詳しく調べ確かめること。
意味を全て見る
- 慎重に調査や検討を行うことです。何かを決定する前に、情報やデータを詳細に調べることをさします。
例文
つづいて、吟味を用いた例文を紹介します。
今回のご提案内容について、弊社側で一旦吟味した上で後日ご連絡致します。
ネットの情報って大量にしかも素早く発信されるよね、でも内容はよく吟味して、正しく必要な情報を集める事が大事だよ。
例文を全て見る
- 中学時代の国語の先生が授業で、「人生にはよく吟味して決断しないと後悔する事が、沢山出てくる」と語っていたのが、よく思い出される。
- 彼は新しい事業案を吟味し、様々な角度から徹底的に評価した後で実行に移した。
- 博士論文の審査では、当該論文は審査委員が慎重に内容を吟味しました。
- 欲しい家電があるのだが、電気屋さんも多く類似商品もたくさんあるので後悔のないように1つ1つ吟味する。
- ネットにはいくらでも情報が載っているが、本当に正確な情報なのかどうか吟味しないといけない。
- 新しいソフトウェアを採用する前に、我々はその機能と効率性を慎重に吟味する必要がある。
注意点(違和感のある、または失礼な使い方)
この言葉を使ううえでの注意点は以下のとおりです。違和感のある使い方にならぬよう注意しましょう。
漢字に味という字が含まれているので、実際に料理や食材などの見極めの際に利用する言葉ですが、食べる物に関してだけでなく、見極める対象は多岐にあり元のワードを使えます。
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少し堅苦しいいいまわしのイメージがあります。
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プロセスを丁寧に行う意味で使うべきで、単に時間がかかることを指す際には不適切。
注意点を全て見る
- 「国会で衆議院の議長に提出された法案について、議長が衆議院の審査会に法案を付託して法案の吟味が行われます。」という国会法の説明に、吟味というワードを用いると、国会法の説明としては違和感があります。この場合は審査という言葉が正確な表現です。
- 1つの物を詳しく調べることに使用することが多いので、”選択する”というニュアンスで使用すると違和感があります。
- よく考えるというニュアンスであり、比較するという意味合いで使うのは違和感がある。
- 急いで行う決定や、あまり深く考える必要がない決定にこの言葉を使用すると、違和感があります。客観的なデータや事実に基づいて行う分析を想起させます。個人の感情や好みに基づく選択に対して使うと、言葉の意味がぼやけてしまう可能性があります。
ビジネスで使える丁寧な吟味の言い換え語のおすすめ
ビジネスで使えるフォーマルな言い換え語を紹介します。
それぞれ見ていきます。
検討
まずは、検討です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「吟味」は細かいところまで調べること、また調べて選ぶことです。「検討」はよく調べて、よいか悪いかを考えることです。「よいか悪いか考える」という意味が含まれている点が「吟味」とは異なります。
精査
2つ目は、精査です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
精査とは、ある事柄の内容を明らかにするために調べること。「資料を精査する 」「精査の結果を知る」などのように使います。
考察
3つ目は、考察です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「深い考察を加える。」などといった、物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと、などの表現に使用することがおすすめです。
考証
4つ目は、考証です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
吟味は、物事を念入りに調べることで、考証とは、伝承や二次資料の裏付けを取る為、文献や古物を調べて、過去の物事の証明や説明をすることです。時代背景、史実の確認をするときに用いる表現として、おすすめです。
審査
5つ目は、審査です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「審査」はより公式で厳格なプロセスを意味し、吟味よりも公的な文脈で使われることが多いです。例えば、ローンの承認やプロジェクトの資金調達など、法的または規制の枠組み内で詳細な審査が求められる場合におすすめです。
熟考
6つ目は、熟考です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
納得がいくまでよく考えるというニュアンス。「この案件に関しては熟考が必要だ」というような使い方をするのがおすすめ。
考慮を重ねて
7つ目は、考慮を重ねてです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
ビジネスシーンでは食の業務に当たっているのでなければわざわざ表記に味という漢字が使われている言葉を選ぶ必要はないと思います。
評価する
8つ目は、評価するです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「評価」は、特定の基準や目的に基づいて価値を判断することに焦点を当てています。一方、「吟味」はプロセス自体により重点があると思います。既存のプロジェクトやパフォーマンス、提案などを定量的または定性的に評価する必要がある場合に適しています。
吟味のカジュアルな言い換え語のおすすめ
友達同士で使えるようなカジュアルな言い換え語のおすすめを紹介します。
よく調べる
まずは、よく調べるです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
納得がいくまで情報を引き出したり確認するというニュアンス。「よく調べてみないとわからないこともある」というような使い方をするのがおすすめ。
調査
カジュアルの2つ目は、調査です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
明らかにしたい不明な事柄を、多くの対象に当たって総合的に明らかにすること。規模が大きい場合が多いです。
品定め
つづいて、品定めです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
吟味は、物事を念入りに調べることで、品定めとは、人や物の優劣、よしあしを批評して、判定することです。人や物のランク付け、順位つけ等を強調する場合におすすめの表現です。
じっくり考える
4つ目は、じっくり考えるです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
よりカジュアルで、深い思考を含みますが、「吟味」ほど厳密な分析を意味しません。 複雑な問題や個人的な決定を検討する際に、友人や同僚とリラックスした会話をしている時に適しています。
よく見る
5つ目は、よく見るです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「吟味」よりも簡単で、物事を注意深く観察することを指しますが、深い分析までは含まれていません。日常的な選択や簡単な判断が必要な時、例えば新しい製品や提案を簡単にレビューする際などに適しています。
検討
6つ目は、検討です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「検討を重ねる。」などといった、よく調べ考えること、種々の面から調べて良いか悪いかを考えること、などの表現に使用することがおすすめです。
よく考える
7つ目は、よく考えるです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
考えることに幅広く使用することができます。品質や物事だけでなく、問題に対してや計画する意味でも使用することができます。
チェック
8つ目は、チェックです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
よりカジュアルで、日常的な確認作業を指します。吟味と比較して、短時間で行う軽いレビューやチェックリストを使用した確認作業に適しています。例えば、友達や同僚とのプロジェクトの進捗確認や、日々の業務の進行状況の確認などに用いられます。
玩味
9つ目は、玩味です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「古典の作品を熟読玩味する。」などといった、言葉や文章などの表している意味や内容などを、よく理解して味わうこと、などの表現に使用することがおすすめです。
吟味の横文字・カタカナ英語の言い換え語のおすすめ
最後は横文字・カタカナ英語での言い換え語を紹介します。
こちらはリストのみとなります。
- scrutiny
- testing
- examination
- examine
- inquiry
- analyze
- exploration
かっこよく表現したい際、参考にしてください。
まとめ
以上が吟味の言い換え語のおすすめでした。
さまざまな言葉があることがわかりますね。
基本的な意味は同じでも微妙にニュアンスが違ったりもするため、TPOに合わせて言い換え語を使い分けていきましょう。
振り返り用リンク↓
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