本記事では、名目の言い換え語・同義語(類義語)を解説します。
- ビジネスで使えるきっちりした類語
- 友達同士でカジュアルで使える類語
に分けていくつかのアイデアをまとめました。
また、カタカナ・英語でかっこよく言い換えたい場合のワードもいくつか紹介します。
実際に使われているワードばかりです。ぜひ参考にしてください。
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名目とは? そもそもどんな意味か?
まずは名目とはどんな意味なのかをおさらいします。
すでに意味をご存知の方は、次の項目まで飛ばしていただき大丈夫です。
意味
まず意味は以下のとおりです。
表面上の理由。口実。
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名称、呼び方、特に表向きの名称。
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それぞれの専門分野で物事につけた称呼。 名称。 口実、表面上の理由。
意味を全て見る
- 物の名前、名称という意味、実体を表していない形式だけの名。
- 個別の認識が必要な場面の呼称などを示します
- 表面上そうだとされていること。
- 実際の目的や内容とは異なる、表面上の理由や名前を指します
例文
つづいて、名目を用いた例文を紹介します。
参考書を買うという名目で、お小遣いをもらいゲームを買う。
彼は、親の介護をするという名目で、転職して実家へ戻ってしまった。
例文を全て見る
- あの人は名目上は社長だが、実際は現場を追われて社長になっただけである。
- 名目上、社長が会社の経営に携わっていることになっていますが、会長が院政をひいて経営を握っています。
- 名目はなんとでもなるので、好き勝手にお金を使う政治家が多いのだろう。
- 私は名目上、喫茶店の店主をしていますが、実際には別の人が経営をしています。
- それぞれの名目ごとに振り分けてもらえれば、後はこちらで処理しますのでよろしくお願いします。
- 直属の側近でさえ、その作戦については名目上の意味しか知らなかった。
- 彼は名目上の部長だが、実際には大きな権限を全く持っていません。
注意点(違和感のある、または失礼な使い方)
この言葉を使ううえでの注意点は以下のとおりです。違和感のある使い方にならぬよう注意しましょう。
時に真の目的を隠して何らかの行動や取引を行う際にも使われることがあります。このような文脈では、偽りや隠蔽の意味合いが強くなることがあります。
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「名目」を「名誉ある職」として間違って使うと、本来の意味とは正反対になるので、気を付けたほうがいい。
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「賃貸契約を結ぶときに、本人になり代わって、他人に契約させることを名目を貸すと言います。」という表現は厳密には法律上、名義貸しと言う違法行為で、詐欺罪の幇助に問われて刑法246条1項によって、最大懲役10年以下の懲役刑を受けるリスクがあります。つまり、ここでは「名目を貸す」ではなく「名義貸し」と言い換えます。
注意点を全て見る
- 表面上のという意味合いで使われることが多く、実際と同じ場合に使うのは違和感がある。
- 物の名前、名称という意味と、実体を表していない形式だけの名ということで使われることが多いため、責任逃れをする為の理屈であったり、言いがかりの材料にするなど、言い訳をする時に使うのは違和感があります。
- 事務的な言葉で識別や認識のために用います。
- この言葉を使った時点で、実際には別の何かがあるのだと勘繰らせる。
- しばしば表面的で実質的な意味を持たない状況を示唆するため、ネガティブな印象を与えることがあります。正当な理由や正確な状態を述べる際に使用すると、誤解を招くかもしれません。
ビジネスで使える丁寧な名目の言い換え語のおすすめ
ビジネスで使えるフォーマルな言い換え語を紹介します。
それぞれ見ていきます。
建前
まずは、建前です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「建前」は良い関係性を築きたいために本音を隠して偽ることを表現した言葉。「本音と建前を上手く使い分けていかないといけない」というような使い方をするのがおすすめ。
表向きの
2つ目は、表向きのです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
表向きは、外部から見える印象や表面的な状況を指します。実際には異なる内部の事情がある場合に使います。 会話やプレゼンテーションで、外部に向けた説明や印象を伝える際に使用します。
口実
3つ目は、口実です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
口実とは、何らかの行動や決断を正当化するための表面的な理由や言い訳を指します。「名目」とは、その表面的な名前や見かけ上の理由を指すことが多いです。
肩書上
4つ目は、肩書上です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
ビジネスマンには何らかの役職が付いて回るものである。「肩書上は」といえば名前だけの役職だということが伝わりやすい。
隠れ蓑
5つ目は、隠れ蓑です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「税金逃れの隠れ蓑に別名義の会社を作る。」などといった、実体を隠すための手段、などの表現に使用することがおすすめです。
称号
6つ目は、称号です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
個人や団体の身分、または地位などを明確にするための呼び名を表しています。言葉自体は事務的なものですが、必要な要素です。
題目
7つ目は、題目です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
元のワードと近しい意味を持ち、さらに「お題目」と表現することにより、その茶番感を皮肉るニュアンスも強められる。
形式的な
8つ目は、形式的なです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
形式的な状況やプロセスを指します。実務的な内容よりも、公式な手続きやルールを示す際に使用されます。会議や契約の文書、法的な文書などで、公式なプロセスや要件を強調する際に適しています。
名目のカジュアルな言い換え語のおすすめ
友達同士で使えるようなカジュアルな言い換え語のおすすめを紹介します。
表面上の理由
まずは、表面上の理由 です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
その言葉通り、外見や一見しただけでは明確に理解できるような、見かけ上の理由や表面的な理由を指します。
世間的な理由
カジュアルの2つ目は、世間的な理由 です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
一般的な価値観や社会的な期待に基づいて、多くの人々が共感しやすい理由や背景を指すことが多いです。
口実
つづいて、口実です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
言い逃れや言いがかりの材料、または、日頃よく口にする言葉というニュアンスの違いがあるので、「忙しいが口癖の彼は、頼まれた仕事がまだできていない時に必ず口にしている」という時におすすめの言葉です。
肩書き
4つ目は、肩書きです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
役職や仕事の内容を相手に示すためのものを表します。世間的な立ち振舞いを表す場面に用いられる言い換え言葉です。
体で
5つ目は、体でです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「体で」は「ていで」と読み、「〇〇の体で」という使われ方をし、「そとから見た物事のありさま」という意味合いで使われる。「付き合っている体でお願いします」というような使い方をするのがおすすめ。
建前
6つ目は、建前です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
元のワードと比べても、実際上の意図とは違う仮のものであるというニュアンスが濃くなり、適当さが目立ちやすい。
称号
7つ目は、称号です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「人間国宝の称号を贈られる。」などといった、呼び名、特に身分・資格などを表す呼び名などの表現に使用することがおすすめです。
そとづら
8つ目は、そとづらです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
名目は名前や表向きの理由や口実を意味し、そとづらは外面と表記され、物の外面から転じて、真の姿や考え、本音を隠して他人との応対に見せる体裁を整えた表情、態度を意味します。外面をネガテイブなニュアンスで表現する場合に、おすすめの表現です。
見せかけ
9つ目は、見せかけです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
本当は違うけれどそのように装っている時に使う言葉。「優しいように見せかけているだけだよ」というような使い方をするのがおすすめ。
名目の横文字・カタカナ英語の言い換え語のおすすめ
最後は横文字・カタカナ英語での言い換え語を紹介します。
こちらはリストのみとなります。
- ネーム
- タグ
- タイトル
- スローガン
- nominal
- in name
- pretext
- surface
かっこよく表現したい際、参考にしてください。
まとめ
以上が名目の言い換え語のおすすめでした。
さまざまな言葉があることがわかりますね。
基本的な意味は同じでも微妙にニュアンスが違ったりもするため、TPOに合わせて言い換え語を使い分けていきましょう。
振り返り用リンク↓
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